Eljudnir ~エルヴィドネル
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遠い未来、ヒトが骨・魂・肉に分かたれた世界。骨は宝石となり仲間を守るため戦う、という漫画。著、市川春子。講談社アフタヌーンKC発行。
記事に起こしておいて申し訳ないのですが、市川春子は短編集の方がお勧めです。「宝石の国」も面白いけど、やっぱりダラッとしている感が否めない。あと、背景(の前提となる舞台設定)が殺風景。人物だけじゃなくて、写真のように切り取られた瞬間を描くのが上手い作家さんなのに(と私は思うのに)もったいない。完結して一気読みしたら、また違う感想になるのかもしれないけど。
市川春子は、私個人の感覚で、萩尾望都のような素っ頓狂展開を持ってくる、という印象。基本は少女漫画だと思う(萩尾望都も少女漫画だと思う。だよね?)。とはいえSF展開や、宇宙要素とかが満載で面白い。
「宝石の国」、なんかもうただただ悲しくなっていく…。若年のフォスフォフィライトでさえ300歳とか言っているのに、この1年足らずで彼らの世界にどれだけの変化が起こったのか。殊、フォスに至ってはどれだけの変化を余儀なくされたか。もう元の彼は何%しか残っていないのだろう。それでも、仲間を守ろうとして、取り返そうとして、戦う。悲しい。
でも、他の市川春子作品は、最後が(色々な含み・形はあれど)おおよそハッピーエンドだったから、この作品もそうなって欲しいなと思っている。皆の宝石が帰ってきて、肉も、魂も、すべてが和解する世界。…そんなのあるのかなぁ。
そういや、金剛先生の怪しさは1巻からMaxでしたね。だって仏教めいた敵キャラが出てくる中、金剛先生って袈裟を来てるんだもの。そりゃ敵方でしょ。しかしまだまだ私の拙い頭では、その正体まで見極められません。さしづめ「太古の昔、分かれる前のヒトの生き残り」かな?くらいの予想が関の山。
他の宝石たちは、なんかたくさん出てきたのでもう忘れてしまった。1巻から読み直さないと思い出せない。
ともあれ、続刊を楽しみにしたいと思います。
[宝石の国 6巻]
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