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Eljudnir ~エルヴィドネル

徒然なるままに、日暮らし、PCに向かひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
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 名前からして分かるように、クトゥルー神話小説群に属する怪奇小説。著、ロバート・ブロック。創元推理文庫、発行。

 電車の中で読む本を出掛けに選んだ結果、引越後に適当に詰め込んだ本棚の、一番手前にあった小説を引き抜いた。それがこれだった。しかし、読み始めると面白くて、電車を乗り過ごす危機もあった。
 私はおそらく、怪奇小説が一番好きだ。本書の紹介にも「ホラー」と銘打ってあるが、この小説はホラーというより怪奇だと思う。ただひたすらに恐怖が強いものは好きじゃない。怖いから(笑)。推理小説のように謎だらけなのも、それなり好きだが一番好きなわけではない。読んでて疲れるから(笑)。
 日本の作家で怪奇っていうと、江戸川乱歩とか代表的だと思う。ホラーっぽい不気味な雰囲気を持たせ、ラストに意外性を持ってくるというタイプ。これがものすごく好きなせいで、私の最も愛する小説家は小林泰三ということになっているんであろう。
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 お嬢様女子高を舞台に繰り広げられる百合の世界…じゃなくて、姉妹(スール)制度という特殊な先輩後輩関係と、生徒会での学園生活が織り成す学園ラブコメディな少女小説。著、今野緒雪。集英社コバルト文庫発行。

 私はあんまりベッタリなラブ展開はさほど好きじゃありません。手つなぐのにドキドキしたりとか、相手が自分のことを好きかどうかで悩んだりとか、くっつく直前あたりの雰囲気が好きです。マリみては、ちょうどこの辺りの雰囲気を保ったままで関係を維持しているラブコメだ、と私は思っています。いや、性別は別にして。
 だから、私の好きなもどかしさとか、じれったさとかが満載。面白いです。作者が早筆なのも良い。じれったさでも、勘違いしてすれ違って泣いて怒って~とかマイナスなのはあんまり好きじゃないんですが、たまに出てきますけど、続刊がすぐ出るのでストレス溜まる前に解消される。いいねぇ。
 薔薇様では断然、紅が好きです。現薔薇も3人では祥子さまだし、つぼみでも祐巳が好き。つぼみの妹はまだ1人しかいないけど(正確には一人もいないけど、乃梨子のことだとして)将来的に考えてもドリル好き。っていうか、関係が好きなのかもね。黄は出来ちゃってるし、白も年季入ってるから。
 小説として考えると、文体というか言い回しがまだるっこしいところが結構あります。少女小説ってあんなもんだっけ? イマイチ自信がない。サラッと流してよさそうな説明や表現を、延々1ページに渡って書いてあったり。失礼ですが斜め読みでも割と内容掴めると思う。と、思わせつつ、意外と心理描写や小道具の使い方はかなり上手い。まぁ売れるだけあって面白いところがソコだと思う。たまに、小野不由実を彷彿とします。別に文体似ているわけでもなんでもないけど、X文庫の初期に猫被って書いていた、やや無理を感じるけど内容面白い、っていうあの雰囲気。今野緒雪のマリみてでの書き方は、わざとライトに説明細かく書いているんじゃないかと思う。鷹に爪隠されてる感じがして、ページ数と冊数稼いでんじゃないかしら、とか思ってしまうのは恐らく穿ち過ぎ。ひねくれ読者ですみません(笑)。
 この人、恐らく他の小説も面白いんじゃないかと思うが、今のところ触手は動かず。

 あぁ、全然クリスクロスについて書いてないじゃないか(笑)。私としては「待ってました!」な展開ですよ! 次刊が楽しみです。
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