Eljudnir ~エルヴィドネル
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指を切断しかけた話・3の続き。
随分時間が開いてしまったが、これで最後です。
138日目:再転院
「感染してるね!」と言われたのち、毎日消毒&抗生剤の軟膏塗布を続けていた。しかし、一向に良くならない。患部は爪で蓋がされている状態なのだが赤いままで、この赤い部分が小さくなる気配はなかった。
そのまま年を越し、消毒する日々は3ヶ月を迎えた。すると、なにやら爪の間から盛り上がるものが…。明らかに様子がおかしいので、気は進まなかったがフランク先生の元へ。
「あーこりゃ不良肉芽だね。えぐって肉を切り取るしかないよ」。えっ…切り取る?それは怪我をした直後の状態に戻るんじゃないですか。「まだ若いから大丈夫大丈夫!だってこれねぇ、放っておいても治らないから」。いやもう本当に意味が分からない。若いというなら、ここに最初に来た時の方が、今より4ヶ月は若かったのだ。それを、また同じことを繰り返して改善するとは思えない。
ここへ来て、私はやっとフランク先生と決別する決心をした。別の病院に見てもらって、それでも同じ結論ならそれに従おう。
そして、最初に診てもらった総合病院へ。まずは整形外科。経過と事情を話すと渋いお顔。
「レントゲンを最後に撮ったのは?」。ここで怪我直後に撮った後は、レントゲンしてません。「こういうのは骨髄炎が一番恐いんだけどねぇ」。とのことでレントゲン。
撮像を見た先生、明るい表情に変わってた。「感染してませんね!良かった良かった。てことは、不良肉芽をどうにかしなきゃって話になるから、形成外科ね!」。け、形成外科とは…?「整形外科は骨。形成外科は皮膚」。知らなかった。
というわけで、形成外科へ回される。「あー、これは不良肉芽になってますね」。ハイ、それを聞くのは三度目です…。「通常、怪我をした患部は、正常な皮膚を形成してくれるんだけど、傷跡に必要以上に触ったりなど色々な要因で、皮膚の形成が阻害されることがあるのね。それが不良肉芽。こうなると、この不良部分はいつまで待っても正常な皮膚を形成しないので、切除が必要です」。ねぇ、これ、フランク先生と同じことを言ってるよね?ね?でも私は納得した。納得したので、もうえぐるなりなんなりしてくれ!と思ったら、その医師が言うには。「でもまず様子見ってことで、爪を切り取ってみましょう」。うわぁあああ、そう来たか、それもまた痛そうなんですが!「傷には乾燥も必要なので、患部を覆っているのがよくないと思います」。
てな感じで、私はその日の内に、麻酔を打たれて左手薬指の爪を7,8mm残して切りました。
その後はすごかった。あっという間だった。
爪がなくなって開放された不良肉芽、みるみる内に小さくなりました。で、不良肉芽が縮んだら、その下からきれいな皮膚が!なんと不良肉芽は、ズゴッと床下収納が突き刺さった箇所(爪の真ん中辺)からムクムクと育ち、ついに爪の隙間から顔を出していたのです。
また、爪を取ったら痛いだろうと思っていたのですが、まったく痛くなかった。そもそも痛いというのは、くっついているものが剥がされたから痛いのであり、私の爪はずっと浮いていたので痛いわけないですね…。
その後の経過観察でも順調、私の不良肉芽ちゃんは爪を切り取った2週間後にはただのカサブタになっていました。
予後
と、いうわけで現在。怪我から2年の歳月が流れました。
後遺症はというとほとんどなく、未だに件の指先が少しピンク色してて、触るとピリピリするくらい。
爪は、当初白い部分(肉と爪が離れる部分)が異様に大きかったけど、少しずつ戻りつつあります。まだ他の指よりは後退してる。
あと、実はあれ以来、床下収納を開いていない。あの中に何を入れておいたのか、正直覚えていない。食材あっても、もう食べられないんじゃないかと思う…。
それから最大の後遺症がこれ!キーボードのw,s,xは、自然と小指が代替してくれるようになり、今意識してみたら未だに小指で打っていました。
終
[指を切断しかけた話・4終]
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