記憶とメモ よしなしごと

　つまみ読みしてしまった小説に出てきた主人公が、前向性健忘症だった。ちゃんと読み終えたら、また投稿にするつもりだが…。
　主人公はたくさんのことを、ノートにメモしていた。自分が今何をしていたか。次に自分が何をすべきか。今度何をすべきか。何をしたいと思ったか。家の周りの地図。街の変化。自分の部屋の見取り図。通帳の位置。通帳を使用したら、必ず元の場所へ戻しておくこと。

　先日見たドラマ「セクシーボイス アンド ロボ」の第1話にて、三日坊主（って呼び名の人）は前向性健忘症だった。
　三日坊主はたくさんのことを、ノートにメモしたり取っておいたりしていた。メモっていたのは忘れたくないと思ったこと。どこそこのカレー。取っておいたのは、スタバの紙コップ。レシート。鳥の餌。卵の殻。

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　私は前向性健忘症ではないが、彼らとかなり似たことをしている。
　なんでもメモる。記録する。思いついたことを書く。やらなきゃいけないことを書く。やろうと思ったことを書く。何を考えたか書く。
　なんでも取っておく。遊びに行ったときのチケット。買った洋服のタグ。インクのなくなったペン。レシートも数年分取っておいてあったのだがさすがにゴミなので、去年の引越時に捨てた（笑）。

　病気である前向性健忘症は10分前のことを忘れるというが、この辺は個人差や発症の程度の違いだろうけど。私は完全には忘れないが、メモったり取っておこうとする精神の向きが一緒なんではないかと思う。
　まぁ実際、物忘れは元々激しい方だ。
　手元のメモには、これからやらなきゃな～と思ったことがびっしり書いてある。メモは十数枚に及んでいる。終わったら横線で消して、一枚全部横線になったら紙を捨てて、たまに整理して。終わったことは、日記帳に書く。
　病名の付く人（両方実話ではないから、人というよりキャラクターだけど）と同じことをしていると思ったら、自分のメモが少し怖くなった（笑）。